【外壁塗装】壁に液だれ?原因と解決方法について

福岡県大野城市にて、外壁塗装・屋根塗装を行っております、たくみ塗装の福田勝といいます。

私の担当した塗装工事ではありませんが、ごくたまに「塗装した外壁に液だれがあるから、見てほしい」というご相談をいただくことがございます。
聞くところによると、施工業者に液だれを指摘しても「問題ない」の一点張りで、修正に応じてくれない。それなら塗料の問題かと思って、メーカーに聞いてみても「問題ない」と言われてしまった。
それでどうしたらいいのか聞きにきた、というような方がいらっしゃるんですね。

個人的にですが、液だれは職人の技術・経験不足が疑われると言えます。
いろいろと調べてみると、液だれに困っている方が多くいる様子だったので、今回は液だれの原因と発見した場合の対処方法について、ご紹介したいと思います。
参考になれば幸いです。

■ 液だれの原因

液だれを起こす理由については、このようなものが考えられます。

・希釈率が適切ではなかった

塗料は缶を開けたらすぐに塗れる、というものではありません。
合成樹脂が主成分なのでそのまま塗るには硬く、希釈剤というものが必要です。
その希釈剤に用いられるのが、水、もしくはシンナーを含む有機溶剤です。
これらの希釈剤は、塗料ごとに全体の約3~5%の量を混ぜて使います。しかしこの希釈率が高いと、粘性が低くなるので液だれしやすくなるでしょう。

単に職人が技術不足で間違えてしまった以外に、コストカットのため塗料を少なくして施工するために薄めた、などの悪質なパターンも考えられます。

・一度に厚塗りしてしまった

塗装時に一度の塗布量が多すぎると、塗料が重くて下に落ちてしまいます。
外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りと3回に分けて塗装を行いますが、なかにはこのような工程をスキップするため、2回の塗装で済ませようとする業者もいます。
また、厚塗りをすると、液だれ以外に気泡が混じって穴ができる「ピンホール」が複数発生し、こちらは穴を通して水分が入り、剥がれやすくなってしまうことも。
ピンホールもあれば、厚塗りになっている可能性があるでしょう。

・気温や天候の問題

外壁塗装を行うには2つの条件がそろわないといけません。
それが「湿度85%未満」「気温5℃以上」です。
この条件を守らないと施工不良になり、液だれも起こりやすくなります。

また、液体は基本として温度が上昇すると表面張力が小さくなります。
夏場は塗料がよく伸びるので塗りやすい季節ですが、比較的液だれしやすい環境です。希釈剤の蒸発が進むので乾くのは早いものの、暑すぎると表面と中の乾燥にムラができます。
冬場は寒いため乾きづらく、こちらも液だれしやすいです。

参考元:ヘイシン モーノディスペンサー「表面張力と液ダレの関係」>>
Tech Note「流動性と表面張力の影響による欠陥:塗装・塗料の基礎知識6」>>
株式会社あすみ技研「表面張力とは」>>

・オリジナル塗料

悪徳業者に多いですが、自社のオリジナル塗料をすすめて塗装するケースがあります。
このオリジナル塗料は大手塗料メーカーの製品にラベルを替えただけのものが大半ですが、なかには余った古い塗料を使用することも。
古くなった塗料はゲル状になり、塗装するとブツという固まりができやすくなります。
オリジナル塗料はその中身が一体何なのか見当もつきません。もしこのような塗料を使用していたなら、数年後にははがれてしまうでしょう。

■ 液だれはどうすればいい?

まだ足場がある状態で液だれを発見したら、すぐに施工担当者に言いましょう。
液だれは削って、再塗装することで修正が可能です。
調べてみると、指摘するとあっさり対応してくれた、という方もいるようです。
ただ、全体を再塗装する可能性もあり、その場合は工事日数が伸びるかもしれません。

工事をしてから数日たっている、ということなら、こちらも施工担当者に聞いてみましょう。
もし取り合ってくれないなら、別の塗装業者に調査を依頼し、その結果を元に再度聞いてみると、保証のかたちで動いてくれることもあります。
修正作業を別の業者に頼むこともできないわけではありませんが、別途費用は必要になります。

■ トラブルに発展したら

もし修正に応じてくれない、明らかな施工不良なのに保証もされないときは、第三者機関に頼ってみましょう。

・独立行政法人 国民生活センター

いわゆる消費者センターで、住宅関係に留まらず、さまざまな問題に対処している機関です。
リフォーム関連のトラブルは非常に数が多く、外壁塗装はそのうちの3割ほどを占めています。
相談は無料ですので、まずはこちらに聞いてみて判断してみるのがいいでしょう。

独立行政法人 国民生活センター>>

・公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター

住宅関連の問題を専門に取り扱っている機関です。
弁護士や一級建築士が相談に応じてくれるので、より詳しい解決方法を提示、もしくは紛争処理に動いてくれます。
相談に関しては1時間原則無料なので、ある程度写真や契約書などを手元に用意して、一通りの説明ができるようにしておくといいでしょう。

公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター 住まいるダイヤル>>

・日本司法支援センター

いわゆる法テラスで、法的なトラブルに対する解決方法を案内したり、必要な情報を提供してくれたりします。
無料相談(1回30分まで)のほか、弁護士への依頼もできるので、最終手段といえるかもしれません。この二つは収入や資産基準が一定額以下の場合のみ適用されるため、全員が無料ではないのがネックですが、お金がない、とあきらめていた方には強い味方になります。

日本司法支援センター>>

■ 大野城市での外壁塗装はたくみ塗装まで!

たくみ塗装は福岡県大野城市を中心とした近郊にて、外壁塗装・屋根塗装などを承っております。
30年以上の業歴があり、1級塗装技能士の資格を保有しているため、仕上がりには自信があります。
一戸建て住宅以外にアパート・ハイツの施工や、内装塗装にも対応しておりますので、工事をご検討中でしたら、ぜひ私たちにお任せください。

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■ まとめ

液だれを発見したら、放っておかずに早めに相談しましょう。
ほかにも施工不良のサインがあるかもしれないので、他の塗装店など詳しい人に見てもらうのが一番です。
液だれが解決することを祈っています。


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